塊肉のBBQには肉温度計が欠かせない。
塊肉をBBQでスロークッキングする際に欠かせないのが肉温度計です。ホームセンターで売っている肉温度計でも温度はもちろん計ることが出来ますが、以前紹介したBBQのエベレスト「ブリスケット」のように長時間塊肉をグリルする場合には、頻繁にグリルの蓋を開けるとグリル内の温度調整が難しくなります。この場合、蓋を閉じたまま、リアルタイムで連続的に温度を計測できるBBQ専用の温度計がとても便利です。
数年前までは、こうしたBBQ用温度計が日本では手に入り難く、ネットで探して米国から直輸入したのが上の写真の温度計です。これは送信機と受信機が分かれたシステムで、送信機の方に温度センサーを付け、無線で受信機にデータを送信するシステムです。温度がセンサーが2本あるので肉の温度とグリル内の温度を同時に離れた場所からモニターすることができ、温度が上下の設定範囲を外れると受信機のアラームが鳴るなど、実用上も大変便利で重宝して使ってきました。
画期的なワイヤレス式肉温度計「MEATER」。
機能的には十分満足していたのですが、不満を言えばセンサーと本機をつなぐワイヤーが煩わしい。グリルによっては特にグリル内の温度をモニターするための2本目のセンサ-の固定が面倒くさいということもありました。そこで、今回購入した新しい温度計が「MEATER」。構造は棒一本で、これ以上ないシンプルさです。
設定はスマホの専用アプリで楽々。
MEATERは海外のBBQチャンネルで紹介されていて知ったのですが、僕は一目見て気に入りました。写真にある専用ケースは充電器を兼ねていて、単3電池で充電します。棒の両端に温度センサーがあり、尖った方は肉に刺して肉の温度を、黒い頭部の方は外気(グリル内)の温度を測定します。データはBluetoothを介してスマホに送られます。
様々な設定は専用アプリで行います。上の写真が最初の画面です。
次に牛・豚などの肉の種類を選ぶと、続けて画面が変わり肉の部位と調理法を選択します(上の写真)。今回は豚肩肉のローストに設定しています。
次に温度の設定画面になります。肉の種類と調理に応じたデフォルトの値が表示されますが、その範囲の中で、さらに微調整できるようになっています。今回はミディアムの温度範囲の真ん中、63℃に温度設定しました。
温度を設定したらアプリの設定はおしまい、センサーを肉に刺せば全ての準備は完了です。
真冬のBBQの強い味方、カマド型グリル「KAMADO JOE」初登場。
さて、この日の外気温はマイナス6℃。今日は先日紹介した僕の新しいグリル「KAMADOJOE」を初めて使います。このグリルは素材のセラミックと密閉性の良い蓋の働きで保温性がとても良さそうです。夏はもちろん、真冬のBBQにもぴったりではないかと期待しているので、果たしてどうか、ちょっとワクワクします。
今回は約1.5キロの豚肩ロースをローストしましたが、設定の63℃に達するまでは約1時間半を要しました。今回は使い初めで、また外気がとても寒いので、急な温度変化でセラミックが割れたりしないように炭を若干少なめにしました。それでも窯の中の温度は160-170℃をキープし、マイナス6℃の外気を全く気にすることなくスムーズに調理が出来ました。やはりこいつは真冬のBBQに力を発揮するようです。保温力だけでなくKAMADO JOEは温度調整もしやすいですね。
出来上がりはこんな感じです。MEATERのアプリは温度を知らせるだけでなく、グラフを作って記録を残してもくれます。下の写真の画面でグラフの温度が一時的に下がっているのは途中でKAMADO JOEの蓋を開けて野菜を追加したときです。温度がすぐに元に戻っていることでKAMADO JOEの保温性の高さがわかります。また蓋を開けた時以外は正確に一定温度を保っていることもグラフからわかります。
KAMADO JOEとMEATERは共に期待以上の働き、これは最強のコラボでした。今年の本格的なBBQシーズンが楽しみです。
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