友人から届いた天然マツタケと庭に出て来たハタケシメジ

友人から届いた道産の天然マツタケ

僕の畏友の一人であるT君は毎年秋になるとマツタケの写真をSNSにアップしています。天然のマツタケは北海道ではとても珍しく、僕自身は未だ遭遇したことがありません。このマツタケやマイタケのような貴重な天然キノコは、たとえ家族でもその発生場所を教えないと言われますが、T君の場合も亡くなった父上から生前まさに一子相伝でマツタケの生える場所を伝えられたそうです。(因みにT君の弟には場所は伝えられなかったとのこと。)

北海道では珍しい天然のマツタケ

さて、毎年写真を見せられるだけは物足りない、一度は味見させて欲しいと、しばらく前に酔った勢いで勝手なお願いをしていたのですが、なんと先日貴重な一本が宅急便で家に送られてきました。本物のマツタケを一本丸ごと手にして調理するのは実は人生で初めてです。事前にT君のSNSで写真を見ていたのですが、思っていた以上に一本が大きく、肉厚でした。流石に香りが強いですね。針葉樹の林を散歩するような、そしてちょっと吟醸酒の香りを連想しました。

マツタケのホイルバター焼き

意外と量があったので、マツタケご飯の他にホイル焼きも作りました。一本でも食べ応えは十分にあります。外食でたまに食べるマツタケご飯は大概がどこにマツタケがあるのかわからない代物ですが、今回はしっかりとマツタケの存在感があります。そして何といっても香りが上品ですね。貴重なマツタケを送ってくれたT君に大感謝です。

上品な香りが器から沸き上がるようなマツタケご飯

T君によると今年のマツタケはやや不作のようです。T君のマツタケは毎年同じ木の周囲にしか生えず、年によってその数は増減するそうです。他にもマツタケはないのかと近くの同じ様な木の周囲を探しても何故かマツタケは見つからないらしいです。詳細はT君が語らないので不明なのですが、恐らくマツタケの生えている場所はアカエゾマツのような針葉樹の林だろうと僕は想像しています。そうであれば、多分周囲にも同じような木がたくさんあるはずで、なぜ周囲の木にはマツタケが生じないのか不思議です。一度その場所に是非連れていってほしいものです。

庭の隅から生えてきたハタケシメジ

マツタケを頂いた後しばらくして山荘の庭で草取りをしていたら、今度は見覚えのあるキノコを見つけました。ハタケシメジです。

庭の一角に突然現れたハタケシメジ

ハタケシメジは「香りマツタケ味シメジ」と称されるキノコ界の一方の雄ホンシメジと近縁で、味も変わらないと言われている美味しいキノコです。今回のように庭の片隅や畑、草地などに生えてくるので、正体不明と気味悪がって食べない人も中にはいるようです。見つけた周囲を見ると立派な株が結構生えていて量もあります。

身が締まったいいものが採れました。
土を除いて全体をさっと洗いました。

ハタケシメジでパスタ

採ったその日は先ずパスタにしました。ヨーロッパを秋に旅行するとあちこちでキノコ料理に出くわします。日本でも有名なのはイタリアのボルチーニ茸で、イタリア人も季節になると天然のボルチーニ狩りに夢中になる人が多いと聞きました。ボルチーニ以外にもキノコはよく食べられていて、僕がドイツなどでよく目にしたのは日本でアンズタケという名の種類のキノコです。キノコとパスタは相性がいいのか、キノコを使ったパスタ料理は特に多かったと思います。

ハタケシメジのスパゲティ

さて今回はたっぷりとハタケシメジを使ったバター醤油テイストのスパゲティにしました。写真だとキノコがそれほど目立ちませんが、生の段階ではパスタよりも多く見える量のキノコを使いました。ハタケシメジは和洋中どんな料理にも合うオールマイティな味が特徴ですね。

たっぷりのハタケシメジとビーフステーキを焼く

次はステーキにタップリと付け合わせました

翌日はハタケシメジをたっぷり使ってステーキを焼きました。以前秋のイタリアを旅行した際に生のボルチーニ茸をたっぷり使ったステーキを食べたことがあります。ちょっとそれを思い出して作りました。肉をスキレットで焼き、続けてハタケシメジを炒め、残った汁にバターと醤油とニンニクを足してグレービーソースを作ります。キノコの旨味と肉の旨味が一緒になった絶妙のハーモニーが味を引き立てます。

これでもかという量のハタケシメジを使いました

今年は思いがけず「香りマツタケ味シメジ」の両方を堪能できました。僥倖に感謝です。