生のハバネロを使ったスパイシーな大人のキャンプ料理「バックリブの中華風煮込み」

「大人のキャンプ料理」は自然の中で楽しむスロークッキングで

コロナ禍の影響もありソロや少人数でのキャンプが注目されています。大人数のキャンプでは大勢でワイワイと料理を囲むスタイルが定番ですが、ソロや少人数のキャンプに合うのはどんなスタイルでしょうか。

ネットの動画などでは、一人用の小さなスキレットや鍋を使いテント脇で静かにこじんまりと料理している姿をよく見ます。静かなソロキャンプではこうしたスタイルももちろん十分ありだと思います。一方で、僕がお薦めする料理のスタイルは、例えば塊肉を半日かけてじっくりと焼くような、スロークッキング、スローBBQです。

このブログやYouTube動画で、僕はアウトドアで作るBBQ料理を楽しみながら自分で作り紹介しています。僕が特に拘っているのは、シンプルだけど時間をかけて調理するスロークッキングです。ゆっくりと時間が流れるアウトドアを舞台に、風や自然の音を聞きながら、焚き火や炭の加減を調整し、時には半日もかけ肉を煮たり焼いたりする。こんな贅沢な時間の過ごし方、そして、こんなスタイルで作る料理こそがソロや少人数のキャンプで作りたい「大人のキャンプ料理」だと僕は思います。高価な材料や凝った味付けがなくとも、時間が味を作ってくれるのです。

和洋中どんな野外料理にも使い勝手が良いバックリブ

さて、今回もそんなスローな野外料理の一つとして、豚の骨付き肉、バックリブを使った中華風の煮込みを作ってみました。リブはBBQでは人気の部位で、甘いソースを刷毛で塗りながらじっくりグリルで焼き上げるのは定番BBQの一つです。あばらに近いバラ肉に付いたリブがスペアリブ、背中に近いロース肉に付いたリブをバックリブと呼びます。どちらのリブも煮てよし焼いてよし、また和洋中からエスニックまで、どんな味付けにも相性が良い汎用性抜群の肉の部位です。

材料のバックリブ、ニンニク、ショウガ、そして激辛ハバネロ

今回は中華風の煮込みですが、メインのバックリブの他には刻んだニンニクとショウガ、そして先日たまたま道の駅で買ってきた生の激辛ハバネロも一緒に入れました。実は、このハバネロ投入が結果的には大正解となりました。調味料は砂糖、ハチミツ、塩、紹興酒、甜面醤、粉唐辛子に醤油。豚肉は基本的に中華に合う素材だと思いますが、特に甘い味付けと相性が良く、ちょっと甘すぎるくらいが丁度よい感じになると思います。

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バックリブの両面を焼き、あとは調味料を入れてコトコト煮込むだけ

作り方はとてもシンプルです。バックリブは骨側の表面の膜を取り除いてから骨に沿って切り分けます。その切り分けた肉を油を引いたフライパンやスキレットに入れて両面を焼きます。焼き目がしっかりと付くくらいがいい感じです。

バックリブの表面にしっかりと焼き色を付けます。

焼き色が付いたらバックリブを一旦鍋から取り除き、代わりに刻んだショウガとニンニクを加えます。香りが立ってきたらバックリブを鍋に戻し、ショウガ、ニンニクとよく絡めます。続けて水を加え、各調味料を加えていきます。最後にハバネロを入れて蓋をし、そのままコトコト調理を続けます。

水と調味料を加えたら蓋をして煮込んでいきます。

生のハバネロが甘辛味を一層引き立てました

生のハバネロは初めて使いましたが、特にこうした煮込みには抜群に合うようです。ただ直接食べるのはやはり危険でした。間接的に使うのがコツではないでしょうか。

約3時間煮込んで骨から肉が簡単に外れるようになったら完成です。

およそ3時間が経ってバックリブの肉が骨から簡単に外れるようになれば完成です。途中水が少なくなったら適当に足して、最後は味が丁度よくなる程度まで煮詰め、水溶き片栗粉でソースを固めます。この間ストーブの火は強過ぎず弱過ぎず、コーヒーでもお酒でも好きな物をゆっくりと飲みながら火加減を調整して仕上げてください。この間の時間こそが最高の贅沢なのです。

ハバネロの辛さが味を締めて、予想以上の美味しさに仕上がりました

バックリブはグリルで焼いても美味しいのですが、こうして煮込んでもいい味を出します。中華風の味付けはある意味リブ料理の王道かもしれません。スローと言っても2-3時間で完成するのでキャンプでも簡単にできると思います。是非お試しください。