北海道も雪解けまであともう少し
昨日は春分の日。北海道も気温が少し上がり、雪もかなり溶けてきました。今日は昨日と一転して雪が降りましたが、それも途中で雨に変わり、僕のBBQシーズンも開幕間近という感じです。
僕は基本的に冬の間はBBQを休止しています。これは外が雪に閉ざされていて寒いというのが大きな理由ですが、こうしたインターバルがあることで、春からのシーズンが一層楽しめるような気がしているからです。雪国の冬は長く退屈で寂しい・・・のですが、一方で春を待ちながら次のシーズンの新しいメニューを研究したり、道具を修繕したり、あるいは新しいBBQの設備や仕掛けを考えながら過ごすのも結構楽しい時間となります。こんなふうに春に向かって徐々にテンションを上げていくというのは、雪国特有の感性なのかもしれません。
憧れの南米式BBQピットとQuincho(キンチョ)
さて、昨年は念願の石窯を設置しましたが、今年はレンガ造りの固定式BBQピットを作る計画です。僕の憧れの南米式BBQの聖地、アルゼンチンでは一家に一台のBBQピット、それもレンガ造りの立派なものがあり、さらにBBQピットを中心に屋根やテーブル等を備えた「キンチョ」と呼ばれるBBQ専用のスペースがある家も珍しくありません(下にリンクしたYouTube動画を是非ご覧になってください)。このような「キンチョ」とまではいかなくとも、庭にレンガ造りの洒落たBBQピットを持ちたいというのは南米式BBQラバーたる僕の長年の夢です。そして、この冬あれこれ調べて考えた末に海外にオーダーした新しいBBQグリルが到着しました。
サンタマリア-アルゼンチンは究極のグリル⁈
今回海外から取り寄せたグリルの正式名称は「サンタマリア-アルゼンチングリル」といいます。この形式のグリルはBBQ界ではしばしば「Ultimate BBQ Grill=究極のBBQグリル」などと言われたりします。今回僕が購入したものはステンレス製で幅91㎝・奥行44㎝・高さは76㎝(ハンドル部含む)あります。この形式のグリルは海外のサイトで結構目にしますが、僕は日本で目にしたことがまだありません。恐らく、このタイプは日本式の焼肉には不向きで、またサイズも大型すぎるのだと思います。これは基本的にレンガを組んだ土台の上に乗せて使う形になります。
このグリルのどこが「究極」なのか。理由の一つは名前に含まれる「サンタマリア」に由来します。「サンタマリア」式グリルというのは一般に写真のようなハンドルとワイヤーで網の高さを上下できるタイプのグリルを指します。欧米のBBQでは肉は厚切りや塊肉というのが基本です。この場合には肉を強火で一気に焼くという調理法は皆無で、火加減を調整しながら長時間かけて肉を焼いていくことが基本となります。しかし、一方でBBQに用いる炭や薪はガスや電気のように細かく火加減を調節することが出来ません。この点から、簡単に高さが調整が出来るグリルは温度管理がしやすく、調理にはとても使い勝手が良いのです。因みに「サンタマリア」式グリルの発祥はカルフォルニア、そもそもはグリルではなく独特の調理法にその名前の由来があるようです。そこには開拓の歴史とも関係が深い歴史ストーリーもあるそうです。
火床に肉の脂を落とさないアルゼンチン式グリル
サンタマリア-アルゼンチングリルのもう一つの特徴は、名前のもう一方のアルゼンチンに由来しています。BBQグリルでいうところのアルゼンチン式というのは写真のように焼網の部分がV字型のロストルになっているものを指します。このV字型のロストルには角度が付いていて、余分な脂が手前の細長いトレイに排出されます。このメリットは火床に脂を落とさないことで、脂によって生じる煙が肉の風味に与える悪影響を抑えることが目的です。
これが最後のBBQグリル?
「究極」のBBQグリル、サンタマリア-アルゼンチン。昨日、早速組み立てたましたが、質量共に風格が感じられます。雪解けを待ってレンガで台を作り、大きな塊肉を早く焼いてみたいです。この「究極」のBBQグリル、「究極」と言うからには僕が人生で手に入れる最後のBBQグリルになるかもしれません。
こんばんは、東山と申します。
アルゼンチングリル、かっこいいですね!
私も新しい庭にぜひ同じものを設置したいと思っていますが、おっしゃる通り日本でいくら探しても見つからずに困っています。
もし宜しければ、どこから買われたか教えていただくことはできますか?
こんにちは、BBQコンロを日本で製造しているBBQBRAZAの佐々木と申します。
アルゼンチングリルも扱っています。
興味ありましたら、
Instagram @bbqbraza で商品を見るこができます。
ご質問等がございましたらお気軽にご連絡ください。
sasaki@bbqbraza.com