女満別湖畔キャンプ場 The journey with KAMADOJOE3

KAMADOJOEとオホーツク海を目指す

6月になり本格的なキャンプシーズンを迎えました。最近は冬場のキャンプもポピュラーになってきましたが、やはり北海道のキャンプの本番は夏だと思います。子供が小さかった頃は、大型テントと大量の荷物を車に積んでファミリーキャンプに行くことが多かったのですが、最近は荷物を減らしたコンパクトなソロキャンプが主になりました。そしてキャンプの相棒は米国生まれの万能カマド型グリル「KAMADOJOE」です。

キャンプ料理が何倍も楽しくなる万能グリル「KAMADOJOE」

KAMADOJOEについてはこのブログでも何回か記事を書いています。(「僕の理想のBBQグリル!カマドジョーが我が家にやって来た!」「KAMADOJOEで豚肩ロースを10時間ロースト」他)KAMADOJOEの歴史を紐解くと、第二次大戦後日本に来た進駐軍の米国人が日本のカマドにインスパイヤされてその原型を作ったというようなことが言われています。構造上の特徴は蓋付きの卵型、そしてセラミックの内枠を持つことにあります。保温性と温度管理が良く、一般的なグリルに加えてオーブン機能にも優れ、一台でさまざまな調理が出来ることが最大のメリットです。KAMADOJOEはいくつかメーカーがあるカマド型グリルのブランドの一つですが、僕の所有しているKAMADOJOEはJr(ジュニア)と名付けられた最もコンパクトなタイプで、カマド型グリルの基本性能に加えて、車に積んで持ち運びできることが何よりのアドバンテージになっています。

僕のKAMADOJOEはJr(ジュニア)と呼ばれるコンパクトタイプ。

先ずはサロマ湖を目指し十勝を出発

今回の目的地は久しぶりのオホーツク海です。キャンプしながらKAMADOJOEでオホーツクの海の幸を堪能しようという狙いです。先ずは北海道最大の湖、サロマ湖に向かいます。自宅からサロマ湖までは約200㎞、車で3時間ちょっとです。

先ず訪れたのは「道の駅サロマ湖」。ここからサロマ湖の展望台になっている幌岩山に上ります。幌岩山はサロマ湖の眺望がすばらしく、また最近始めた野鳥撮影で何か野鳥が撮れないかという期待もあります。頂上の展望台へは車でも行けるのですが、道の駅から針広混交林を抜けて小一時間登る遊歩道はなかなかよい雰囲気を持っています。この遊歩道は河井大輔さんの「北海道の森と湿原をあるく」という本で知ったのですが、魅力的な道内の自然遊歩道が多数紹介されていて、少し古くなったものの今もとてもお薦めの本です。

幌岩山から見た北海道最大の湖「サロマ湖」の眺望。

浜佐呂間でオホーツクの海の幸を仕入れる

2時間ほど幌岩山を散策した後、道の駅の駐車場に戻って浜佐呂間に向かいました。ここには地元の海産物を売る店が何軒かあります。今回立ち寄ったのは斎藤商店。以前北見市に住んでいた頃に度々海産物を買いに来たところです。

お店にはサクラマスやホッケ、そしてサロマ湖名産のホタテなど様々な海産物が並んでいます。迷った末に、今夜の宴用にホタテ、牡蛎、ツブ、そしてオホーツク産ホッケの開きを買いました。サロマ湖と言えばホッカイシマエビも名産ですが(この時は6月で漁期は7月から)、店で聞いたところ最近は温暖化の影響か漁がもう何年も中止されているそうです。北見にいた頃は今よりずっと値段が安かったのでよく食べましたが、ホッカイシマエビも幻の味になってしまうのでしょうか。心配です。

この辺りで海産物を買うならお薦めの斎藤商店。

今宵の宿泊地は網走湖、女満別湖畔キャンプ場

サロマ湖から網走にかけてはたくさんの個性的なキャンプ場があります。その中で今宵の宿泊地は旧女満別町(現大空町)の網走湖畔にある女満別湖畔キャンプ場です。ここは以前も何回かキャンプしたことがあります。町の直ぐ近くにあるのに木陰が多くて静か、とても居心地が良いキャンプ場です。歩いて行ける距離には温泉「湯元ホテル山水」もあります。また、ここでは網走湖に沈む夕陽と昇る朝陽の両方がキャンプサイトから眺められます。まだシーズン初めですが場内はキャンパーでかなり混んでいました。

10分で設営が完了するシンプルイズベストのテントサイト。
網走湖に沈む夕陽。

KAMADOJOEでオホーツクの海の幸を味わう

素早くテントを設営し終え、KAMADOJOEを車から降ろして先ず火入れします。

KAMADOJOEに火を入れました。

今宵の一番手は焼き牡蛎。この春購入したキャストアイロンのプレートに乗せダイレクトの炭火で調理します。夕日を眺めながらの牡蛎の味は最高でした。

今宵のスターターは焼き牡蛎。

二番手はツブのガーリックバター炒め。こいつはスキレットを使って調理します。ツブはボイル済みのパックなので、そのまま袋から出してニンニクと炒め仕上げにバターと醤油少々。これは間違いのない味です。

ツブのガーリックバター炒め。
ビールの次はセイコーマートの微発泡ロゼワイン。

さて、オホーツクと言えばホタテ。次はサロマ湖産のホタテをスキレットでバター炒めにしました。ワインにも合って美味しい。

サロマ湖産ホタテのバター焼き。

ホッケ開きと〆のブルグル入りホタテひも煮込み

お腹も相当膨れ、酔いも回ってきましたが、仕上げはこれからです。続いてはオホーツク産ホッケの開き。お店にはもっと大型のものもあり迷いましたが、一人ならこれくらいが丁度いいところでしょう。小ぶりでも脂はしっかりとのっていました。ホッケはキャストアイロンプレートの上でダイレクト焼きです。

さていよいよ今日の最後の〆です。ホタテを捌いたときに別に洗ってよけておいたヒモと野菜を韓国製の貝だしの素と水を加えて煮込み、最後に挽き割りデュラム小麦ブルグルを加えます。このブルグルは煮込みに加えるとパスタのようになったりお米のようになったりして使い勝手が良く、最近の僕のキャンプ飯では〆の定番としてよく使っています。

ホタテのヒモを野菜と煮込み挽き割りデュラム小麦を加えた〆の一品。

オホーツクの夜明けは早い!

すっかり満腹して寝袋に潜り込み、ふと目が覚めたら周囲がもう明るくなっていました。時計を見ると3時40分。日本の東の端にあるオホーツクの夜明けは早く、もう日の出の時刻なのでした。テントを出て日の出の写真を撮っていると、次々と小さな漁船が沖へ向かっていきました。

早起きしたので早めにテントを撤収して網走方向にある、呼人の森の遊歩道に向かいました。この場所も「北海道の森と湿原をあるく」に掲載されています。この散歩道に来たのは初めてでしたが、鬱蒼とした森に野鳥の声が響き、オホーツクの朝のひと時を存分に味わうことができました。

網走湖の日の出。この日は3時40分。これを合図に漁船が出港します。