ラトビアからきた赤粘土の料理用「ロシアの壺」でポットシチュー

ロシア系YouTube動画でポピュラーな赤粘土の壺

以前アゼルバイジャン発の野外料理動画サイトを紹介しましたが、いつも見ているせいか最近ロシア方面の似たような動画サイトがYouTubeの画面によく出てくるようになりました。実はこれがどれも結構面白くてお薦めなのです。そんな一つがGEORGY KAVKAZというユーチューバーのサイトです。登録者数がなんと400万以上というからちょっと驚きます。僕が知らないだけで、実は向こうでは相当な有名人なのかもしれません。ロシアのコーカサスのあたりの人みたいですが、動画だけでは詳細がよくわかりません。大きなバイソンを一頭丸ごと解体したりする超ワイルドな料理をはじめ、ワインやシードルを手作りしたり、時には家庭料理やコーカサスの自然なども紹介していて動画はとても楽しめます。

さて、その動画を見ていて気になったのが赤粘土の壺です。容量が1リッターくらいの壺ですが、その中に肉や野菜を入れてオーブンで調理しています。簡単な割にとても美味しそうでそそられます。確かロシア料理ではこうしたポットシチューが定番だったように思います。

壺の大きさは大小違いますが、似たような壺を使った料理はアゼルバイジャンやトルコの動画にも登場します。一般的に言えばポットシチューということになると思いますが、こちらの方面では割とポピュラーな調理法なのかもしれません。

石窯料理用に赤粘土の壺をネットで探してみた

この、どこにでもあるようなないような赤粘土の壺、ふと思ったのが僕が昨年組み立てたマイ石窯の料理に結構使えるのではないかということです。調理自体は材料を詰めてオーブンで熱するだけの単純なものですが、この手の料理は本来スロークッキング、すなわち温度を上げ過ぎずに時間をかけた調理法が適していると言われます。つまり石窯の余熱を使った調理には最適なのです。また見た目も石窯と相性がよさそうです。

早速ネットで探してみると似たような壺は結構出てきます。なぜか特にインドのものが目につきましたが、折角なのでここはやはりロシア方面のものを探してみたいところです。するとeBayにラトビアの骨董屋さんが出品している壺が出てきました。説明には「旧ソ連圏でポピュラーだった赤粘土の壺」とあります。まさにこれです。直ちに購入を決めました。代金は35$プラス送料12$でした。

こうして約半月後に無事ラトビアから届いた壺が写真のものです。思っていたものと寸分違いません。容量は0.9リッターあります。

試しに牛肉のポットシチューで壺開き

My石窯は今年まだ稼働していないので、とりあえずオーブンレンジを使って牛肉のポットシチューを作ってみました。この壺を知るきっかけとなったGEORGY KAVKAZ氏に敬意を表してレシピは氏の動画に倣いました。詳しい調理は動画をご覧ください。欲張って中身を詰めすぎたところがちょっと失敗でしたが、味は上々、ワインにとても合います。次回は石窯でトライしてみます。