増毛町暑寒海浜キャンプ場 The journey with KAMADOJOE2

暑さを逃れ万能グリル「KAMADOJOE」と日本海へ。

今年の夏は全国的に記録的な暑さのようです。北海道も例外でなく、僕の住む十勝でも35℃を超える猛暑日が続きました。こう暑いとやはり海が恋しくなります。車にカマド型万能グリル「KAMADOJOE」を積み込み、日高山脈を越えて一路日本海を目指しました。日本海の海産物をグリルして、冷たいビールを存分に飲もうという算段です。途中、江別に立ち寄って畏友浜ちゃんを乗せ、厚田、浜益と海岸線を進み、目的地の増毛町暑寒海浜キャンプ場にたどり着きました。ここは増毛市街に歩いて行ける暑寒別川の河口にあり、目の前には日本海が広がる抜群のロケーションです。トイレや炊事場を備えながらも料金は無料というから、嬉しい限りのキャンプ場です。連日の暑さのせいか、途中通った海辺のキャンプ場は人があふれていましたが、このキャンプ場は混雑という程の人はおらず、適度なスペースが確保出来て快適です。

テントを張り、今宵の酒を求め国稀酒造へ。

思えば増毛に来るのはかれこれ30年ぶり近くです。以前入った記憶がある丘の上の温泉施設は「オーベルジュましけ」という立派な名前の施設に変わっていました。後は思い出せません。とりあえずテントとタープを設置してから、買い出しも兼ねて増毛の街に向かいます。

久し振りに訪れた増毛の中心街。廃線となった旧増毛駅を中心に古い建物が上手く整備され、なかなか立派な観光地になっています。先ずは今夜の酒を確保すべく増毛の地酒酒蔵、国稀酒造に行きました。ここは古い建物を活かした、最近流行りの酒蔵観光施設になっています。

国稀酒造外観。中では酒だけでなく様々な関連グッズや梅干しなんかも売ってました。
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建物の中には酒だけでなく、様々な関連グッズが売られ、地元で作った梅干しの売店などもあります。奥に行くと試飲コーナーがあり、一人お猪口で3杯まで試飲が出来ます。僕は運転手なので試飲の方は同行した畏友、浜ちゃんに一任しました。お酒の解説をしてくれた店員さんの説明がとても良く、今夜の酒も無事決まりました。

試飲コーナーでは一人お猪口3杯の試飲が出来ます。

海の幸を仕入れたらKAMADOJOEに火を入れます。

日本酒とビールを仕入れた後は近くの遠藤水産(株)港町市場に行き海産物を購入しました。増毛らしいタコやイガイ、そしてツブやニシンも買ってキャンプ場に戻りました。

今日は暑くて、あまり手間のかかった物は作りたくありません。先ずはKAMADOJOEに炭火を入れます。過去のブログ記事で度々紹介しているKAMADOJOEは日本のカマドにインスパイアされ米国で生まれたカマド型グリルです。外側がセラミックなので保温性がとても良く、炭火で直接焼くだけでなく、高性能の野外オーブンとしても使えるのでキャンプ料理の幅が大きく広がります。僕の使っているのは最も小型のJOE Jrというタイプですが、このサイズだとギリギリ車に積んで移動できるのです。

先ずはKAMADOJOEに炭火を投入。

先ずはイガイの酒蒸しから。使うお酒はもちろん国稀。

最初の料理はイガイの酒蒸し。留萌の方に行くと何故かイガイをよく見ます。これはムール貝ですよね。パリで何度か食べた鉄鍋を使ったムール貝のワイン蒸し風にするべく、ダッチオーブンに入れたイガイをKAMADOJOEで蒸しました。お酒はワインではなく買ったばかりの国稀「北じまん」。昔ながらの味をベースに値段も安めのお得なお酒だそうです。飲めば気取らない馴染みの味で美味しいです。

ダッチオーブンとKAMADOJOEでイガイ(ムール貝)の酒蒸し
国稀で蒸した立派なイガイを国稀で流し込む。
お手頃値段で気取らない味の国稀「北じまん」。地元限定。

イガイはとても立派なサイズで驚きました。国稀で蒸したイガイを国稀で流し込めばもう極楽です。

スキレットにツブを入れてバター醤油焼き。

次はツブです。小型のスキレットにツブを入れて蓋をしてKAMADOJOEの中に。温度は200℃位のオーブン状態にして放っておくと程なく中まで火が通ります。今回はバター醤油味で仕上げました。これはビールが弾みます。スキレットを使うと網もグリルも汚さず、しかも簡単に調理ができます。

ツブはスキレットに入れて蓋をし、KAMADOJOEで簡単オーブン調理。

日本海産タコはトマトで煮て、〆にブルグルを投入。

港町市場で買った日本海のタコ。こいつは洋風のトマト煮にしました。と言っても調理はいたって簡単、ダッチオーブンにニンニク、タマネギを入れてオリーブオイルで炒め、次にトマト缶の水煮トマトを投入、続いてタコを加えたら、ワイン代わりの国稀を注いで蓋をし、後はKAMADOJOEの中に入れておくだけです。

ダッチオーブンにニンニク、タマネギを入れオリーブオイルで炒めます。
トマト缶を投入したら、上からワインの代わりの国稀を注ぎます。

今日は炭水化物がないので仕上がったタコのトマト煮に「ブルグル」を加えました。ブルグルとはデュラム小麦の挽き割りです。このブルグルや米粒風パスタ「リゾーニ」は煮物に入れるとスープを吸って短時間で美味しく仕上がります。パスタのような茹でる手間がいらないのでキャンプ料理向きでもあります。タコの旨味を吸ったブルグルは美味しい今日の〆になりました。

煮上がったところに挽き割りデュラム小麦ブルグルを投入します。
タコの旨味を吸ったブルグルが旨い!

最後はニシンを焼き、日本海の夕陽を眺めてまた一杯。

如何でしょうか。KAMADOJOEのオーブン機能にスキレットやダッチオーブンを組み合わせるといつもと違った調理がいろいろと楽しめます。そして、KAMADOJOEはもちろんグリルもOK。最後はシンプルに地元産のニシンを隅で焼きました。

もちろんKAMADOJOEはグリルもOK。地元産のニシンを焼きます。

食べて飲んでいるうちに日が傾き、昼間の暑さも和らいできました。日本海を見ればKAMADOJOEの向こうに夕日が沈んでいきます。やっぱり海はいいですね。

日本海に沈む夕日を肴にまた一杯。