愛用の薪ストーブを使って作るピザとポージョアルディスコ

僕が愛用しているシンプルな玉子型の薪ストーブ

先日久しぶりにアウトドアショップに行ったら、焚き火用具や野外用の薪ストーブがたくさん並んでいて少々驚きました。ブームなんですね。特にキャンプ用の薪ストーブはどれもコンパクトで洒落たデザイン、僕もちょっと欲しくなりました。

しかし、僕には長年愛用している薪ストーブがすでにあります。それが下の写真のシンプルな玉子型の薪ストーブです。この型のストーブは北海道では冬になるとホームセンターなどでとても安価に売られています。見た目は最近のもののような洒落たものではありませんが、軽くて持ち運びが便利、しかも料理などに意外と使い勝手がよく、家でもキャンプでも大活躍しています。

シンプルで安価だが使い勝手が抜群、僕が愛用する玉子型薪ストーブ。

このストーブの使い勝手の良さの一つが天板の蓋です。手前の蓋は3枚に分かれ、うち2つがリング型になっています。これらはそれぞれが取り外しが可能で、大小様々なサイズの鍋に合わせて使うことができます(蓋を外すと火力が強くなる)。蓋を全て外すと、ちょうど12インチのダッチオーブンがすっぽりとストーブに収まり、下手なダッチオーブン専用の台を使うよりもずっと便利です。

他にも、後ろの蓋からストーブの中にホイルに包んだ芋か肉とかを放り込むと、ストーブが簡易オーブンになって焼き芋やホイル焼きが簡単に出来上がります。

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薪ストーブとダッチオーブンで作るピザ

天板を外すと12インチのダッチオーブンがすっぽりと収まります。

さて実際にダッチオーブンを装着すると上の写真のようになります。まるで元々ダッチオーブン専用だったかのように「はまって」います。今やこの薪ストーブは僕がダッチオーブンを使う際には欠かせない道具になっています。

今回はダッチオーブンでピザを焼きました。最近はキャンプ用のコンパクトなピザ窯なども売られていますが、普通にキャンプでピザを作って食べるだけなら、この薪ストーブとダッチオーブンで作る方法でも十分だと思います。

ポージョアルディスコはアルゼンチンの定番BBQ料理

ボージョアルディスコ(Pollo al Disco)とは南米アルゼチンの定番BBQ料理です。鶏肉と野菜を円盤状の鍋で煮込む料理なのですが、この円盤状の鍋のことをディスコ(英語のディスク)と言い、元々は畑起こしに使うプラウのディスクを流用したものだと伝えられています。

実はこれと似た料理が北海道にもあります。いわゆる煮込みジンギスカンとかホルジン(ホルモンとジンギスカンを煮込んだ料理)と呼ばれるもので、真ん中がへこんだ円盤状の鍋でジンギスカンと野菜を一緒に煮て調理します。この鍋の由来も畑起こしに使うプラウのディスクが起源だといわれています。偶然ですが面白い一致です。

たくさん頂いた生ニンニクをたっぷりと使います。

ポージョアルディスコは鶏肉を使う以外はレシピを自由にアレンジして構いません。今回はちょうど農家さんから頂いた、収穫したての生ニンニクがたくさんあったので、これをたっぷりと使うことにしました。生ニンニクは匂いがほとんどなく、丸ごと調理するとジャガイモのようなホクホクした食感になります。バターと一緒にホイルに包んで焼いても美味しいです。

ディスクの代わりに使ったのは12インチのスキレット。

本場アルゼンチンでは専用の「ディスコ」が売られていますが、日本では手に入らないので今回は12インチのスキレットを代わりに使いました。ポージョアルディスコにはこのくらいのサイズと深さの鍋が適しています。そして薪ストーブの強い火が調理の気分を引き立ててくれます。

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材料は鶏肉の他はお好みで、今回はソーセージ、ピーマン、パプリカ、玉ねぎ、人参、マッシュルームにニンニクを使いました。基本は先ず鶏肉の表面を焼き、その後で野菜を炒めて鶏肉を再び加え、白ワインとトマトソースで煮込んでいくだけです。手軽に作れるのでキャンプ料理としてもおすすめです。パスタなんかを入れて煮込んでも美味しいですよ。今回はお米型のパスタ「リゾニ」を最後に加えてみました。

野菜を炒めた後で、予め表面を焼いておいた鶏肉を加えて煮込んでいきます。

折角の薪ストーブ。炎を眺めるだけでも素敵ですが、どうせならそれを使っていろいろと料理してみては如何でしょうか。ガスバーナーとは一味違い、気分も新鮮になりますよ。

アルゼンチンの誇るブドウ品種「マルベック」の赤と一緒に南米気分のランチ。