北の夜空にオーロラ出現

過去最大級のオーロラが出現?

いささか旧聞となってしまいましたが、先月5月11日に北の夜空を飾ったオーロラは話題になりましたね。北海道で見られるオーロラは低緯度オーロラということで、写真やテレビ等で見る北極圏のオーロラのように華麗なものは見れないのですが、今回は広範囲で肉眼でも確認できたのでマスコミにも大きく取り上げられたようです。

オーロラと言えば北海道の陸別町が有名ですが、ここにある銀河の森天文台の現館長は学生時代からの友人で、陸別をオーロラで有名にした立役者でもあります。実はこの館長、今回のオーロラ出現の数日前からSNSで盛んに情報発信をしていて、今回は肉眼でも見える過去最大級のオーロラが出現する可能性があると、いつになく興奮気味でした。

僕も一応天文ファンの端くれなので、低緯度オーロラは出現しても写真撮影しなければわからないくらいの微妙なモノだということは知っていました。ただ今回、館長がこれだけ興奮してSNSで情報発信するということは、ひょっとすると今回のオーロラは本当に見逃せない貴重な現象ものなのかもしれないと思い、急に大きく興味がわいてきました。

初めて見るオーロラの神秘に感動!

当日はあいにく夕方まで仕事があり、急いで家に戻ってカメラとGoProを持って、別邸のエルドラド山荘に向かいました。ここは周囲が暗いので観測には好都合なのです。事前に館長に確認したところ、見えるのは北の空、地平線と北極星の間位に注目せよ、とのことでした。

19時頃から見え始めるという情報があったので、その時間にはカメラとGoPro(タイムラプス撮影)をセッティングしました。周囲はまだ明るく、夕焼けと街の灯(北側にちょうど芽室市街と帯広市街がある)も加わって、どれがオーロラやらわからないままに撮影のみ続けました。

20時前後になり、空が暗くなってきたあたりで、カメラ(リコーGR)で写した写真に赤い霞のようなものを確認し、そこから肉眼でもオーロラを確認することが出来ました。

正直、北極圏のオーロラ写真とは全く異なる、霞か雲かといった淡い光の拡がりでしたが、磁気の影響なのか、自分の周囲が目に見えない神秘的な何かに包まれているような不思議な感じがしました。

GoProのタイムラプス(15分間隔)を編集してアップしたのが冒頭のYouTube動画です。淡い赤色なので画面の小さいスマホだとわかりにくいかもしれません。下の写真はカメラの写真を少し編集してオーロラを強調したものです。肉眼ではここまでは見えませんが。

久々に興奮した天文ショー。また見る機会はあるのでしょうか。その一方で活発な太陽活動の影響も気になりますね。

左上に流れ星も写っています。
左下は芽室市街の灯です。オーロラは時間と共に変化しています。